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IoTセキュリティ2026年最新動向|急増する攻撃手口と企業が今すべき対策

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IoTセキュリティ2026年最新動向|急増する攻撃手口と企業が今すべき対策

スマート家電や産業用ロボット、医療機器など、あらゆる「モノ」がネットワークにつながるIoT(Internet of Things)の普及が加速しています。総務省「情報通信白書 令和7年版」によると、世界のIoTデバイス数は2024年に約420.4億台に達しており、今後もさらなる増加が見込まれます。しかしその利便性の裏で、IoT機器を狙ったサイバー攻撃のリスクが急速に高まっています。

IoTを取り巻くサイバー攻撃の最新実態(2026年)

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の2025年の観測によれば、サイバー攻撃関連の通信数は過去最多を記録しました。特に広範囲のポートを無差別に探索するスキャン攻撃が増加しており、あらゆるIoT機器が常に狙われている状態にあります。サイバー攻撃関連通信全体の約3割をIoTデバイスが占めるとも指摘されており、被害は他人事ではありません。

攻撃手口も年々巧妙化しています。侵入されたIoT機器はマルウェアに感染し、ボットネットを形成してDDoS攻撃やスパム送信などの犯罪行為に悪用されます。一般的なIT機器にとどまらず、産業用センサーや制御機器が攻撃対象となるケースも確認されており、製造ラインや社会インフラへの影響は深刻です。

2026年はAIを活用した攻撃の自動化も見逃せません。IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」では「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が組織部門で上位にランクインしており、AIが自律的に脆弱なIoT機器を探索・侵入するシナリオが現実のものとなりつつあります。

IoT機器が狙われやすい3つの理由

  • 初期パスワードの放置:攻撃者は機器の型番ごとのデフォルト設定を調べ、「admin/admin」などの初期パスワードのまま稼働している機器をまとめて標的にします。総務省・NICTのNOTICEプロジェクトでは、こうした機器の実態調査と注意喚起が続けられています。
  • 長いライフサイクル:IoT機器はPCやスマートフォンと異なり、10年以上使用されるケースも多く、セキュリティアップデートが行われないまま脆弱性を抱え続けるリスクがあります。
  • セキュリティ管理の不備:「ネットワークにつながる端末」という認識が薄く、導入後の保守・管理が後回しになりがちです。1台の弱点がシステム全体の侵入口となる危険性があります。

2026年注目の法規制:JC-STARとセキュリティ認証の動向

国内では、IoT機器向けセキュリティラベリング制度「JC-STAR(Japan Cyber Security Technical Assessment Requirement)」が開始されました。これはIoT製品のセキュリティ水準を可視化する認証制度で、消費者・企業が安全な製品を選びやすくする仕組みです。経済産業省は「IoT製品に対するセキュリティ適合性評価制度」の整備を進めており、欧州のサイバーレジリエンス法(CRA)など各国の認証制度との比較・連携も課題となっています。AI・機械学習による異常検知の高度化や5G・エッジコンピューティングの融合といった新技術も、IoTセキュリティの防御側に取り込まれつつあります。

企業が今すぐ実践すべきIoTセキュリティ対策

IoTセキュリティは単一の対策では守りきれないため、「デバイス」「ネットワーク」「クラウド」「運用」の4層で考えることが基本です。

  1. 初期パスワードの即時変更:導入時に必ずデフォルト認証情報を変更し、総当たり攻撃への対策としてロックアウト処理も設定する。
  2. ファームウェアの定期アップデート:製品の脆弱性情報を継続的に収集し、最新状態を維持する。パッチ適用の自動化も有効。
  3. ネットワークの分離・監視:IoT機器を業務ネットワークから分離し、不審な通信をリアルタイムで検知・遮断できる体制を整える。脅威インテリジェンスとの連携も推奨。
  4. 資産の可視化:社内に存在するIoT機器を網羅的に洗い出し、セキュリティ設定状況を定期的に棚卸しする。
  5. 経営レベルでの方針策定:IoTセキュリティ対策は現場任せにせず、経営層が関与し全社的な取り組みとして推進することが不可欠です。

まとめ

IoT機器の急増に伴い、サイバー攻撃のリスクは今後も拡大し続けます。2026年はAI駆動型攻撃の本格化とJC-STARをはじめとする法規制整備が同時進行する転換期です。「便利だから導入する」ではなく、セキュリティと利便性をセットで考える姿勢が企業の事業継続を左右します。まずは自社のIoT資産の現状把握から始め、多層的な防御体制の構築を急ぎましょう。